昨日はニッコウキスゲを追い、盛夏の尾瀬を縦走してきました。
早朝、ひんやりとした空気の中、鳩待峠を出発。快晴の空と静まり返った湿原が迎えてくれます。
牛首を過ぎる頃には陽射しが強まり、じりじりと肌を焼くような暑さに変わっていきます。
湿原には、黄色に染まるキンコウカ。ニッコウキスゲの見頃はすでに過ぎ、夏の主役はバトンタッチされていました。
淡い紫のコバキボウシが点々と咲き、季節の深まりをそっと語りかけてくるようです。
一方で、近年の温暖化の影響でアブラガヤが勢いよく繁茂し、
可憐な花々がその草丈に埋もれてしまう姿も…。変わりゆく尾瀬の自然環境を強く感じました。
遠くから響くカッコウの声が、尾瀬らしい季節の音風景を静かに描き出します。
午後、山鳴りのような雷の音が遠くから届き始め、「これはまずい」と急いて大清水へ下山を決断。
ペンションに戻ると同時に大粒の雨が降り出し、間一髪のタイミングにホッと胸をなでおろしました。
自然とともにある時間の尊さを改めて感じた一日でした。
逆さ燧
至仏山「日本百名山」
クガイソウ「九蓋草」
トモエソウ「巴草」
オゼコウホネ「尾瀬河骨」
ネジバナ「捩花」
キンコウカ「金黄花」
ナガバノモウセンゴケ「長葉の毛氈苔」
ハッチョウトンボ「日本で一番小さなトンボ」
コバノトンボソウ「小葉の蜻草」
ニッコウキスゲ「日光黄菅」
ノアザミ「野薊」
尾瀬沼「三本カラマツ」
燧ケ岳をバックに「日本百名山」
