シラネアオイを守る会へ参加してきました

今年も「シラネアオイを守る会」の清掃登山に参加しました。

残念ながら、昨年秋に採取したシラネアオイの種は発育せず、

今年の移植は見送られることになりました。

 

かつては尾瀬高校の生徒さんたちと、弥陀ヶ池横の保護柵内で植栽や種子採取をしていましたが、
現在は毎年この清掃登山に参加し、登山道の環境保全に力を注いでいます。

ひとつひとつの行動が、山の美しさを守る小さな力になっていると感じます。

 

「シラネアオイの美しさと危機」

 シラネアオイは紫色の可憐な花を咲かせる多年草で、

 本州以北の山地や北海道に自生します。「シラネ」という名前は、日光白根山にちなんでいます。

 その美しさゆえ、盗掘の対象となり、さらに近年はシカによる食害も深刻化。

 群馬県のレッドデータブックでは「準絶滅危惧種」とされるほどです。

 

「保護の歩みと未来」

 この危機に立ち上がったのが、片品村と尾瀬高校。2000年12月、「シラネアオイを守る会」が発足し、

 種子採取・育苗・植栽・保護柵の設置・成長調査・清掃活動など、息の長い保護活動が展開されています。

 一度減少してしまった花が回復するには、長い年月と地道な努力が必要です。

 

「心に残る一日」

 

 清掃登山では、ゴミを拾うたびに「少しでもこの美しい景色を未来へ残したい」という思いが強くなります。

 登頂の達成感以上に、自然の大切さを実感した一日でした。

シラネアオイ

登山道に咲くコイワカガミ

ロープウェイ山頂駅のロックガーデンに咲く「コマクサ」

日光白根山「日本百名山」 山頂

ロックガーデンのチングルマ